欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/4/20

総合 – 欧州経済ニュース

IMFがユーロ圏成長率を上方修正、15年は1.5%

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)は14日発表した最新の「世界経済見通し」で、ユーロ圏の予想成長率を引き上げた。年内実施が確実視される米国の利上げでユーロ安・ドル高が進み、景気を押し上げると見込んでいるためで、15年の成長率を1.5 […]

国際通貨基金(IMF)は14日発表した最新の「世界経済見通し」で、ユーロ圏の予想成長率を引き上げた。年内実施が確実視される米国の利上げでユーロ安・ドル高が進み、景気を押し上げると見込んでいるためで、15年の成長率を1.5%とし、前回(1月)の1.2%から0.3ポイント上方修正。16年は1.4%から1.6%に引き上げた。(表参照)

IMFはユーロ圏経済について、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的金融緩和を終了し、利上げに転じる一方で、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を開始したことからユーロ安が進行するほか、低金利、原油価格の下落も追い風となって景気回復が進むと予想している。

主要国の15年の予想成長率はドイツが1.6%、フランスが1.2%、イタリアが0.5%、スペインが2.5%。独仏は0.3ポイント、イタリアは0.1ポイント、スペインは0.5ポイントの幅で上方修正した。16年はドイツが1.7%、フランスが1.5%、イタリアが1.1%、スペインが2.0%となっている。