欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/6/1

西欧

明電舎、独避雷器メーカーを買収

この記事の要約

明電舎は5月29日、ドイツの持株会社トリデルタから避雷器製造子会社トリデルタ・ユーバーシュパヌングスアップライターを買収することで合意したと発表した。6月中の正式契約を見込む。この買収により日本、中国、ドイツの3拠点体制 […]

明電舎は5月29日、ドイツの持株会社トリデルタから避雷器製造子会社トリデルタ・ユーバーシュパヌングスアップライターを買収することで合意したと発表した。6月中の正式契約を見込む。この買収により日本、中国、ドイツの3拠点体制を確立。販路・生産能力を拡大するとともに、生産体制の最適化、共同製品開発などの技術交流を進め、高品質・高性能の避雷器を提供していく。買収金額は明らかにしていない。

トリデルタ・ユーバーシュパヌングスアップライターは、独中部チューリンゲン州のヘルムスドルフを拠点とする避雷器の専業メーカーで、欧州を中心に世界120カ国以上で800kVまでの磁器がいし形、およびポリマーがいし形電力用避雷器を販売している。従業員数は74人で、2014年6月期の売上高は1,700万ユーロだった。

新興国では経済発展と都市化を背景に電力需要が加速しており、電力機器を保護するための避雷器は中長期的に高い成長が見込まれている。明電舎は欧州に拠点を置くトリデルタ・ユーバーシュパヌングスアップライターの買収により、欧州のほか中東やアフリカ、中南米でも避雷器の販売を拡大していく。