欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/6/1

東欧・ロシア・その他

ロシア、EEUとベトナムの自由貿易協定案を承認

この記事の要約

ロシア政府は5月25日、同国が主導するユーラシア経済連合(EEU)とベトナムとの自由貿易協定案を閣議で承認したと発表した。ウクライナ紛争による欧米との関係悪化を受け、アジアに活路を求めるロシア政府の戦略に沿うもので、29 […]

ロシア政府は5月25日、同国が主導するユーラシア経済連合(EEU)とベトナムとの自由貿易協定案を閣議で承認したと発表した。ウクライナ紛争による欧米との関係悪化を受け、アジアに活路を求めるロシア政府の戦略に沿うもので、29日のEEU首脳会議で正式に批准する予定だ。

政府発表によると、協定が発効すると特定の品目を除く幅広い分野の製品で関税が減免される。例外となる分野は明らかにしていない。

EEUはロシアの強力な働きかけを受けて今年1月1日付で正式に発足した。ロシアのほか、ベラルーシ、カザフスタン、アルメニアの旧ソ連諸国が加盟している。

今回のベトナムとの協定は、将来的にEEUと東南アジア諸国連合(ASEAN)との自由貿易協定締結につながる可能性もある。