自動車部品大手の独ボッシュは9日、始動モーター・発電機事業を合弁化または売却する意向を表明した。同事業の業績は安定しているものの、合弁化・売却により成長見通しが高まると判断した。ボッシュは「モノのインターネット」を軸に事業を整理していく方針だ。
同社の始動モーター・発電機事業では乗用車・商用車向けに製品を生産している。生産・販売拠点を世界全体で計13カ所持ち、従業員数は約6,500人。市場では価格競争が厳しいため、2013年に独ヒルデスハイムから人件費の低い東欧へと生産移管を行った。
顧客は欧州メーカーが主で、中国、米国市場ではシェアが小さい。ボッシュは合弁化か売却によって、これらの市場を開拓しやすくなるとみている。