ポーランド政府は9日、来年から最低賃金を100ズロチ引き上げ、1,850ズロチ(445ユーロ)とする方針を打ち出した。また、公務員の昇給に向けて20億ズロチの予算枠を設ける意向だ。
堅調な経済成長と財政赤字の改善に加え、今年10月に選挙を控えていることが賃金水準引き上げの背景にある。経済の堅調にも関わらずポーランド賃金水準は比較的低く、先の大統領選挙の争点にもなった。4月の平均賃金は4,123ズロチだった。
政府はまた、財政赤字削減に向けて2010年から公務員賃金の昇給を凍結してきた。しかし、EUによる過剰赤字是正手続きの解除を受けて、公務員予算を増額する。賃上げは一律ではなく、各部署の責任者の判断で決まる。