欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/12

EUその他

EUのCO2排出量、13年は2.5%減

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットは7日、2013年の加盟28カ国からの化石燃料の燃焼による二酸化炭素(CO2)排出量(速報値)は約33億5,000万トンで、前年から2.5%減少したと発表した。28カ国のうち22カ国で排出量が前年 […]

EU統計局ユーロスタットは7日、2013年の加盟28カ国からの化石燃料の燃焼による二酸化炭素(CO2)排出量(速報値)は約33億5,000万トンで、前年から2.5%減少したと発表した。28カ国のうち22カ国で排出量が前年を下回った。

CO2排出量を国別で見ると、ドイツが7億6,000万トンで最も多く、英国(4億5,500万トン)、フランス(3億4,600万トン)、イタリア(3億4,200万トン)、ポーランド(2億9,000万トン)、スペイン(2億2,400万トン)、オランダ(1億6,200万トン)が続いた。これら上位7カ国が排出量の77%を占めた。

排出量の減少幅が大きかったのはキプロス(14.7%)、ルーマニア(14.6%)、スペイン(12.6%)、スロベニア(12.0%)、ブルガリア(10.2%)、ギリシャ(10.2%)だった。一方、デンマーク、エストニア、ポルトガル、ドイツ、フランス、ポーランドの6カ国は排出量が前年より増加した。

EUは温室効果ガスの排出量を2020年までに1990年比で20%削減し、域内のエネルギー消費に占める再生可能エネルギーの割合を20%に引き上げることを目標に掲げている。ユーロスタットによると、CO2はEU全域で排出される温室効果ガスの約8割を占める。