英大手銀行のバークレイズは8日、業績悪化を受けて全従業員の13%に相当する1万9,000人を2016年までに削減すると発表した。うち7,000人を不振が深刻な投資銀行部門で実施する。
人員削減のうち1万4,000人は年内に実施する。同削減数は2月に発表した1万2,000人を2,000人上回る。
バークレイズが6日に発表した2014年1~3月期(第1四半期)決算の税引き前利益は16億9,000万ポンド(約20億7,000万ユーロ)で、前年同期から5%減少した。とくに投資銀行部門が債券、為替、商品取引の収益悪化で、49%の減益となった。このため、同部門で大規模なリストラを行い、人員の4分の1を削減。今後は投、主要市場である米国、英国事業に集中する。
同行は人員削減に加えて、1,150億ポンドに上る非中核部門の資産やリスク資産を新設する受け皿機関「バークレイズ・ノンコア」に移管し、売却や縮小を進める。うち900億ポンドは、投資銀行部門のリスク資産が対象となる。