ユーロ圏の雇用が緩やかな景気回復に伴って改善している。EU統計局ユーロスタットが1日発表した7月の失業率(速報値・季節調整済み)は10.9%で、前月の11.1%から0.2ポイント低下。2012年2月以来、3年5カ月ぶりの低水準となった。(表参照)
失業率が11%台を割り込むのは12年2月以来。データが出そろっている17カ国では9カ国で低下、5カ国で横ばい、フランスなど3カ国で悪化となった。イタリアは前月を0.5ポイント下回る12%と、2年ぶりの低水準まで改善した。スペインも0.2ポイント低下の22.2%となった。
EU28カ国ベースの失業率は前月を0.1ポイント下回る9.5%。最低はドイツの4.7%、最高はギリシャの25%(5月現在)だった。
同月の失業者数はユーロ圏が前月を21万3,000人下回る1,753万2,000人、EUが同23万2,000人減の2,306万7,000人と推定されている。25歳以下の失業率はユーロ圏が21.9%、EUが20.4%と高水準にあるが、それぞれ前月の23.8%、22%から改善した。