欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/11/16

西欧

フォルクスワーゲン、10月販売は3.5%減

この記事の要約

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が13日発表した10月のグループ新車販売台数は前年同月比3.5%減の83万1,300台となり、減少幅は前月の1.5%から拡大した。ロシアやブラジルなど新興市場の低迷のほか、排ガス不 […]

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が13日発表した10月のグループ新車販売台数は前年同月比3.5%減の83万1,300台となり、減少幅は前月の1.5%から拡大した。ロシアやブラジルなど新興市場の低迷のほか、排ガス不正問題が響いた格好だ。

ブランド別でみると、主力のVW乗用車は5.3%減の49万台と大きく後退した。シュコダ(2.7%減の8万8,500台)、セアト(3.1%減の3万1,000台)も落ち込んでおり、排ガス不正が発覚した量販ブランドの不振が目立つ。高級ブランドのアウディは一部のモデルで排ガス不正が明らかになったものの、2.0%増の14万9,200台に拡大した。ポルシェは18.2%増の1万8,700台とこれまでに引き続き好調だった。

VW乗用車の販売を地域別でみると、足元の西欧は1.3%減の12万3,000台へと落ち込んだ。VW乗用車のシュタックマン取締役(販売担当)は、排ガス不正が発覚したモデルの販売を暫定的に停止したことが響いたと語った。アジア・太平洋も0.9%減の24万4,600台と振るわなかった。主力の中国は1.8%増の23万3,500台に拡大したものの、日本と韓国がほぼ半減し全体が押し下げられた格好だ。米国は0.2%増の3万400台とわずかながら拡大した。