欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/26

EUその他

EUがイスラエル入植地からの鶏肉の輸入禁止

この記事の要約

イスラエルの主要ニュースサイトWallaは22日、EUが東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区からの鶏肉と卵の輸入を禁止したと報じた。EUはイスラエル農業省に対し、加盟国の代表で構成する専門委員会が域内への輸入を承認してい […]

イスラエルの主要ニュースサイトWallaは22日、EUが東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区からの鶏肉と卵の輸入を禁止したと報じた。EUはイスラエル農業省に対し、加盟国の代表で構成する専門委員会が域内への輸入を承認しているのは1967年の第3次中東戦争前のイスラエル国境内で生産される鶏肉製品のみであり、それ以降に同国が占領した地域からの輸入は認められないと通達したという。

AFP通信の取材に対し、在テルアビブのEU当局者は報道の内容を認め、今年1月に導入された占領地に拠点を置く企業や団体との取引を禁止する新たな指針に沿った措置と説明している。一方、イスラエル農業省はコメントを拒否している。

Wallaは農業省報道官の「イスラエルとEUの間にある他の通商問題と同様、今回のテーマも双方の専門家による対話の枠組みで解決されるべきだ」とのコメントを引用。イスラエル全土で生産される鶏肉製品の中で入植地産が占める割合は5%に満たないため、EUの輸入規制による経済的な影響は限定的と指摘している。