欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/7/28

西欧

英建設大手2社が合併協議

この記事の要約

英建設大手のバルフォア・ビーティーとカリリオンは25日、合併交渉を行っていることを明らかにした。合併が実現すれば、時価総額が30億ポンド(約37億9,000万ユーロ)を超える英最大の建設会社が誕生する。 声明によると、バ […]

英建設大手のバルフォア・ビーティーとカリリオンは25日、合併交渉を行っていることを明らかにした。合併が実現すれば、時価総額が30億ポンド(約37億9,000万ユーロ)を超える英最大の建設会社が誕生する。

声明によると、バルフォアとカリリオンは現在、合併後の事業戦略について協議している。両社は英国の買収・合併に関する法令に基づき、8月21日までに合併を進めるかどうかを公表することを求められる。

バルフォアは80カ国以上で事業を展開する世界的な建設会社だが、このところ英国内での受注減少などを受けて業績が悪化しており、マクノートン最高経営責任者(CEO)が5月、就任からわずか13カ月で辞任に追い込まれた。

一方、カリリオンは時価総額がバルフォアを下回る14億5,000万ポンドで、事業基盤でも劣っているが、国内が建設市場の低迷している中でも鉄道、石油、通信施設の保守などエンジニアリング事業の拡大や、カナダなど新市場への進出によって業績は堅調。ロイター通信は、同社がバルフォアに合併を持ちかけたと報じている。