欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/8/25

東欧・ロシア・その他

米GMがロシアで減産、自動車販売低迷で

この記事の要約

自動車大手の米ゼネラル・モーターズ(GM)はこのほど、ロシアでの生産を縮小することを明らかにした。ロシア自動車市場の低迷を受けたもので、サンクトペテルブルク近郊にある工場の操業を22日から9月12日まで停止する。 同工場 […]

自動車大手の米ゼネラル・モーターズ(GM)はこのほど、ロシアでの生産を縮小することを明らかにした。ロシア自動車市場の低迷を受けたもので、サンクトペテルブルク近郊にある工場の操業を22日から9月12日まで停止する。

同工場では「シボレー」「クルーズ」「オペル・アストラ」「トレイルブレイザー」を生産している。GMドイツ法人の広報担当者がブルームバーグに22日明らかにしたところによると、同工場では9月12日以降も10月27日まで3回にわたって生産を停止し、操業日数を9月は4日間、10月は8日間にとどめる。

ロシアでは景気減速を受けて新車販売が落ち込んでおり、2014年1~7月期の販売は前年同期から9.9%減少。7月は前年同月比23%減と大幅に後退した。GMも7月はシボレー販売が23%減と低迷した。同社はロシア経済が欧米の制裁で一段と悪化し、自動車販売の縮小が進む恐れがあるとして、減産に踏み切ったとみられる。

GMは3億ドルを投じて2008年に同工場を開設した。同社は15年に工場を拡張する予定だったが、計画延期を検討しているという。