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2014/10/6

西欧

アリアンツ、社長交代へ

この記事の要約

独保険大手のアリアンツは2日、ミヒャエル・ディークマン社長(59)が2015年5月に退任すると発表した。後任にはオリバー・ベーテ取締役(49)が就任する。同社ではクレメント・ボート取締役(60)も任期満了に伴い今年末で引 […]

独保険大手のアリアンツは2日、ミヒャエル・ディークマン社長(59)が2015年5月に退任すると発表した。後任にはオリバー・ベーテ取締役(49)が就任する。同社ではクレメント・ボート取締役(60)も任期満了に伴い今年末で引退するため、世代交代が進むことになる。

ディークマン氏は2003年に社長に就任。10年以上にわたって経営を率いてきた。リーマンショック後の金融危機の最中には、2001年に買収し同社の足かせとなっていたドレスナー銀行をコメルツ銀行に売却。業績改善に成功した。現在は業績不振の米資産運用子会社ピムコが重荷となっているため、市場には同子会社をめぐる問題を解決するために任期を1~2年、延長するとの見方があったが、同氏は自らの希望で引退する。

ベーテ新社長は08年、コンサルティング大手のマッキンゼーからアリアンツに転職。09年に取締役に就任した。次期社長の任期は来年5月7日~19年9月末となっている。