ウィーンに本部を置く国連薬物犯罪事務所(UNODC)が6月26日発表した『世界薬物統計2013』で、ロシアは麻薬乱用率が世界で2番目に高いことが分かった。15~64歳の国民のうち、2011年に麻薬を注射した人は推定2.3%に上った。乱用者のうち、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者は14.4%、C型肝炎感染者は48%に達している。
\注射による麻薬乱用率が最も高いのはアゼルバイジャンで5.2%。セーシェル諸島はロシアと同じで2.3%だった。このほか、中東欧・旧ソ連ではエストニア(1.5%)、グルジア(1.3%)、モルドバ(1.2%)、ラトビア(1.15%)、ベラルーシ(1.11%)が高い。世界平均は0.31%。
\ロシアの乱用者の数は2008年から11年の3年間で50万人も増加した。アフガニスタンからのアヘン系麻薬が多く密輸入されている結果とみられている。
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