2012/3/14

コーヒーブレイク

独前首相はプーチンお付きの吟遊詩人

この記事の要約

プーチン氏が大統領に返り咲いたことをめぐって、ドイツで改めて議論が紛糾している。シュレーダー前首相がラジオ番組でプーチン氏を「一点の曇りもない民主主義者」と評し、欧州安全保障・協力機構(OSCE)の監視団の「偏見」を批判 […]

プーチン氏が大統領に返り咲いたことをめぐって、ドイツで改めて議論が紛糾している。シュレーダー前首相がラジオ番組でプーチン氏を「一点の曇りもない民主主義者」と評し、欧州安全保障・協力機構(OSCE)の監視団の「偏見」を批判したことがその発端だ。これに対しては、連立与党のキリスト教民主同盟、自由民主党、野党の緑の党、そして前首相の所属する社会民主党も一様に非難を浴びせかけた。

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緑の党のマリールイーズ・ベック議員(東欧政策担当)は、シュレーダー前首相が退任後、ガスプロムの子会社であるバルト海底ガスパイプライン運営会社「ノルド・ストリーム」の取締役に就任したことを指摘。「『食い物くれる人をほめ歌う』という慣用句を地で行っている」と話した。

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キリスト教民主同盟のヘルマン・グレーエ幹事長は「シュレーダー前首相はプーチンの吟遊詩人の中でも一番の高給取り」と揶揄した。

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自由民主党のマルクス・レーニング連邦議会人権委員は、前首相は「一点の曇りもない独善家」だと言明。連邦議員も加わっているOSCEの選挙監視団を馬鹿にするとは許せないと憤慨した。

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