ロシアのプーチン首相は13日、訪問中のブルガリアで、同国のボリソフ首相からむく毛の子犬をプレゼントされた。訪問の目的は、サウス・ストリーム・パイプラインの建設開始に向けた契約の調印だったが、記者会見の最後に披露された子犬の愛らしさと、子犬を抱擁するプーチン首相の姿が強い印象を残し、話題をさらってしまったようだ。
\プーチン首相に贈られたのは、ボリソフ首相のドッグファームで育った、生後3カ月のカラカハン・ドッグだ。この犬種は「ブルガリアン・シェパード」とも呼ばれる同国原産の牧羊犬。性格は勇敢で賢く、群れの護衛を任されると、相手が熊でも立ち向かう。戦うときは数頭で連携し、敵を直接攻撃する突撃組と、残って後ろからの攻撃に備える後方待機組に分かれるという頭脳派だ。
\犬好きとして知られるプーチン首相にはすでに、ラブラドール・レトリバーのコニー(11歳)という愛犬がいる。ジョージ・W・ブッシュ前米国大統領は今月発売の回想録で、プーチン氏はコニーがブッシュ氏のバーニー(スコティッシュ・テリア)よりも「大きく、強く、足が速い」と誇らしげだった、と記している。今回のブルガリア訪問ではサウス・ストリーム計画が一歩前進し、欧州連合の競合プロジェクト「ナブッコ・パイプライン」への圧力が高まったが、ファーストレディーならぬ「ファースト・ドッグ」コニーも新たなライバルが登場し、うかうかしていられなくなった。
\政府公式サイトに掲載された16日付の情報によると、第2の「ファースト・ドッグ」は元気にロシア入りした。プーチン首相は国民に対して、犬の名前(オス)のアイデアがあったら政府サイトを通じて応募するよう呼びかけている。
\