今月28日は、チェコ国家の日(聖ヴァーツラフの日)だ。チェコ・ラジオ、チェコ・テレビと外務省はこれを祝して24日から28日まで、「国外チェコ人(Czechs abroad)」をテーマにさまざまなイベントを主催している。
\5年前から毎年、チェコ国家の日のテーマを決定している「チェコ国家の日協会」は、今回の選択について、「亡命チェコ人はチェコのために大きな仕事をしたが、十分に評価されていない。また、帰国する可能性のない状況の中で自らの失ったもの、すなわち『国』やそれに関連するものをチェコに住む我々よりもはっきりと意識してきた」と説明した。
\また、ラジオ・プラハのクルピチュカ局長は、「国外で生活するチェコ人は米国を中心に250万人と推測されています。これらの人々と、チェコに住む人々を引き合わせ、交流を通じて2つの世界を近づけてみようというのがもともとのアイデアでした」と話している。
\今週、プラハには600人を超える国外チェコ人が集合。米国や欧州諸国、ブラジルなどから20組の民族音楽団が登場する第5回国外チェコ人国際フェスティバルが開催される。国立劇場と国立博物館、チェコ映画資料館も国外チェコ人向けに特別企画を用意。国会では国外チェコ人の中から功績の大きい女性5人に功労賞を贈る。
\『故郷への便り』と題する本の出版も予定されている。19世紀半ばから1989年までに移住した人の生活をつづったものだ。オールブライト元米国国務長官も執筆したという。この本には、著名な歴史家や政治学者によるエッセイも収録される。
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