アゼルバイジャン、グルジア、ルーマニア、ハンガリーの4カ国の首脳は14日、アゼルバイジャンの首都バクーで、液化天然ガス(LNG)の共同プロジェクト「アゼルバイジャン・グルジア・ルーマニア・インターコネクション(AGRI)」に関する合意文書に調印した。
\AGRIプロジェクトは、アゼルバイジャン産の天然ガスをグルジアの黒海沿岸にある港湾都市クレビでLNG化し、タンカーでルーマニアのコンスタンツァに輸送。その後LNGを再ガス化し、パイプラインを通じて欧州各国に運ぶという構想。アゼルバイジャン、グルジア、ルーマニアの3カ国は4月に覚書に調印、5月には3カ国の国営エネルギー企業が、プロジェクトの母体となる合弁会社を設立することで合意していた。初期投資費用は40億~45億ユーロと試算されている。アゼルバイジャンの国営石油会社SOCARのアリエフ社長によると、プロジェクトの第1段階となる事業化調査には6カ月を要する見通しだ。
\14日の調印式にはアゼルバイジャンのアリエフ大統領、グルジアのサーカシビリ大統領、ルーマニアのバセスク大統領及びハンガリーのオルバン首相が出席した。サーカシビリ大統領は、「2011年から欧州連合(EU)の議長国となるハンガリーが参加することで、AGRIプロジェクトの進展に弾みがつく」と期待感を表明した。
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