米石油大手シェブロンが来年、ポーランドでシェールガス抗井の掘削を開始する方針だ。同社のボビー・ライアン探査担当取締役がロイター通信に明らかにした。比較的コストの低い新採掘地を開拓する戦略に沿うもので、巨大なシェールガス鉱床の存在が確認されたポーランドでいち早く採掘に乗り出す。
\複数のメディア報道によると、ポーランドでは今年4月、推定埋蔵量1兆3,600万立方メートルの巨大なシェールガス鉱床が発見された。国内のガス需要を100%賄えるだけでなく、他の欧州諸国にもガスを輸出できる規模で、一躍、同国への関心が高まっている。
\ポーランドにおけるシェールガス開発には、米国の石油・ガス大手が参加している。昨年9月にコノコフィリップスが、10月にはエクソンモービルが探査免許を取得した。PKNオルレンが3月発表した開発プロジェクトにはシェブロン、マラソンオイル、FX Energyが加わっている。
\シェールガスは、泥土が堆積して固まった岩の層に閉じ込められているため、これまでは採掘が難しく、市場競争力は皆無だった。しかし、硬い地層からガスを採取する技術が近年確立され、米国を中心に開発が進んでいる。コンサルティング会社ICFインターナショナルによると、米国のガス採掘量に占めるシェールガスの割合は2007年にすでに42%まで上昇。2020年には64%に達する見込みだという。
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