ワルシャワ証券取引所(WSE)は、将来的に中東欧の金融ハブになることを目指している。17日付の『ウォールストリートジャーナル(WSJ)』が、ソボレフスキー最高経営責任者(CEO)の話として伝えた。
\同CEOは、欧州では証券取引所の統合が進み、将来的には5~6カ所の証取に集約されるとの予測を示した上で、「WSEが統合後も生き残れる体力をつけるためには10~20年かかるだろう」と指摘。WSEが欧州の主要証取として生き残るためには、域内資産への投資のための資金をプールし、中東欧の金融センターへと成長することが必要だと述べた。
\ポーランド政府はWSEを国際資本市場へ進出させるため、証券取引所を運営する国際的大手にWSEの株式を譲渡する考えを示している。7月にはWSEと米ニューヨーク証券取引所を運営するNYSEユーロネクストが戦略提携を締結しており、NYSEがWSE株式の引き受け先になるのでないかとの見方が強まっている。17日にソボレフスキーCEOと会談するためワルシャワを訪れたNYSEユーロネクストのニーデラウアーCEOは記者会見で、WSEへの出資の可能性について、「時機を見て明らかにする」と述べるに止まった。
\WSEは、新規上場企数、上場による調達額ともに英ロンドン証券取引所に次いで欧州2位。全上場企業時価総額は1,900億ズロチに迫っており、オーストリアのウィーン証取を抑えて中東欧最大の規模を誇る。(1PNL=28.66JPY)
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