2010/9/29

ハンガリー

IBM、ブダペストなどに解析センター開設

この記事の要約

IBMがブダペストなど欧州3都市に解析センターを開設する。企業の意思決定を支援するデータ解析技術の研究が目的で、世界の解析センター網の一翼を担う。IBMはグローバル戦略の一環として、2015年までに1,600万米ドルをビ […]

IBMがブダペストなど欧州3都市に解析センターを開設する。企業の意思決定を支援するデータ解析技術の研究が目的で、世界の解析センター網の一翼を担う。IBMはグローバル戦略の一環として、2015年までに1,600万米ドルをビジネス解析分野に投じる計画だ。すでに昨年、ベルリン、北京、ニューヨーク、東京など世界7都市に解析ソリューションセンターを設置している。

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今回の開設地は、ブダペスト、チューリッヒ、ウィーンの3都市。IBMによると、「膨大なデータのなかから一定のパターンを見出し、多面的に検討し、一段階上のビジネスインテリジェンス(BI)を実現する」ための研究が行われる。これにより、ユーザーである企業の競争力向上と収益拡大が図れるとしている。

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ブダペストでは、ブダペスト大学内に応用数学センターを開設した。学生によるオペレーションズ・リサーチ(OR)技術の習得を支援する。応用数学の知識を実際のビジネスの場面で役立てることに焦点を当て、運輸・物流、通信、グリーン・インフラなど、多様な産業分野で活躍できる人材を育てる。秋学期のテーマは複数階層の在庫拠点およびサプライヤーから構成される複雑なマルチエシュロン型サプライチェーンで、IBM内のサプライチェーンの最適化を図るのが課題となっている。

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チューリッヒでは金融業界と公的セクターを対象として研究を進める。ウィーンでは、顧客との共同作業により、サプライチェーン、スマートグリッド(次世代送信網)、スマートシティ(環境配慮型の街づくり)、経営戦略の改善を進めていく。

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