スロベニアの白物家電大手ゴレニエが、セルビア東部のザイエチャルにおける新工場設置を検討している。投資規模は2,000万ユーロで、2011年春に操業を開始する内容だ。すでに関係当局と交渉中で、政府は雇用創出1人あたり6,000~1万ユーロの助成を実施する方向という。
\メディア報道によると、ゴレニエは、旧国営陶器メーカーのPorcelanが保有していたザイエチャルの工場を取得し、これを基盤に生産体制を整備する計画。敷地内にある3工場棟のうち2つでは、樹脂・金属部品を製造し、同社の他の生産拠点に出荷する。第3の工場棟では家電製品を生産する。当面の従業員数は400人だが、3年後には1,300人に拡大するという。
\ゴレニエはセルビアを重要な生産拠点の一つと位置付けている。中部のヴァリエヴォでは2,000万ユーロを投じ、2006年に冷蔵庫の生産を開始した。翌年には同じく中部のスタラ・パゾヴァに1,000万ユーロをかけて給湯器工場を開設した。同工場は年内に拡張を済ませ、リュブリャナ工場から大型給湯器の生産移管を受けることになっている。
\ \■2010年6月中間期に黒字転換
\ \ゴレニエの2010年6月中間期の最終損益は491万ユーロとなり、前年同期の1,800万ユーロの赤字から黒字復帰した。売上高は7.4%増の6億1,001万ユーロ、EBITDAベースの営業利益は118.6%増の4,531万ユーロだった。
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