2010/9/29

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

チェコ電力CEZ、ルーマニアの原発事業から撤退

この記事の要約

チェコ電力最大手CEZは22日、ルーマニアのチェルナボダ原子力発電所で3、4号炉を建設するプロジェクトから撤退すると発表した。国内事業の強化に向けて国外事業を整理する新経営戦略の一環だ。\ CEZは今回の決定に従い、3、 […]

チェコ電力最大手CEZは22日、ルーマニアのチェルナボダ原子力発電所で3、4号炉を建設するプロジェクトから撤退すると発表した。国内事業の強化に向けて国外事業を整理する新経営戦略の一環だ。

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CEZは今回の決定に従い、3、4号炉の建設コンソーシアム「EnergoNuclear」の株式9.15%を売却する。同コンソーシアムにはルーマニア政府が51%、ベルギーのエレクトラベル、伊エネル、独RWEが各9.15%、西イベルドローラとアルセロールミタルの現地法人が各6.2%出資しており、CEZが放出する株式はこれらの投資家に譲渡される見通しだ。

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ドナウ川沿いにあるチェルナボダ原発ではすでに1、2号炉が稼働。発電能力は各706メガワット(MW)で国内発電量の18%をカバーしている。新たに建設される3、4号炉の総工費は約40億ユーロと見積もられている。

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CEZは、チェコ国内の南ボヘミア州にあるテメリン原発で原子炉2基を増設する計画。南モラビアのドコバニ原発やスロバキアでも原子炉の増設を検討している。

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