2010/9/29

ロシア

仏ロレアル、ロシア工場がオープン

この記事の要約

フランスの大手化粧品メーカーであるロレアルは23日、同社初のロシア工場を開所した。現地生産を通じて需要拡大に迅速に対応できる体制を整え、市場の成長を追い風に事業を拡大させる狙い。\ 新工場はモスクワの南西85キロメートル […]

フランスの大手化粧品メーカーであるロレアルは23日、同社初のロシア工場を開所した。現地生産を通じて需要拡大に迅速に対応できる体制を整え、市場の成長を追い風に事業を拡大させる狙い。

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新工場はモスクワの南西85キロメートルに位置するカルーガ州ヴォルシに設置された。投資規模は2,600万ユーロ超。「ガルニエ」、「ロレアルパリ」ブランドのヘアケア製品を生産し、ロシア、ウクライナ、カザフスタン市場に出荷する。製造ラインは1本で、来年のフル稼働後は年間1億2,000万個の生産が可能となる。

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ロレアルは今回の投資に対し、8年間にわたりカルーガ州政府から税制優遇措置の適用を受ける。州政府は工場稼働により、年間1,500万~2,000万ルーブルの歳入増を見込んでいる。

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ロレアルのロシア市場シェアは17%で、プロクター&ギャンブルの24%に次いで2位につける。昨年は5億6,300万ユーロを売り上げ、今年も上半期売上高が17.6%の急成長を記録した。

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業界アナリストによると、ロシア化粧品市場は今後も堅実な成長が見込まれる。金融危機前の成長率(年17~18%)には及ばないものの、昨年の市場規模は前年比6~7%増の97億米ドルに達した。今年は6~8%増の110億ドル前後に達すると見込まれている。

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