2010/9/29

ロシア

IFC、ロシアの投資銀行に出資

この記事の要約

世界銀行の民間融資部門である国際金融公社(IFC)が、11月初めにロシアの投資銀行Otkritieの株式15%を1億米ドルで取得する。世銀の理事会がこのほど、同計画を承認した。IFCはOtkritie株を5年間、保持する […]

世界銀行の民間融資部門である国際金融公社(IFC)が、11月初めにロシアの投資銀行Otkritieの株式15%を1億米ドルで取得する。世銀の理事会がこのほど、同計画を承認した。IFCはOtkritie株を5年間、保持する方針という。『モスクワタイムズ』紙が23日、世銀へのインタビューを基に報じた。

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ロシアのアレクセイ・クドリン財務相は先ごろ、ロシアの金融機関の信用格付けを上げるためには、銀行融資の回復と不良債権の削減が必要との見解を示した。世銀もロシアの銀行が融資を拡大することが経済成長に不可欠として、同国の中堅銀行に向こう2年間で計5億ユーロを投資することを計画しており、Otkritieへの出資もその一環だ。

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IFCはこれまでにロシアの金融、医療、農業、電気通信、製造分野に24億ドルを投資。金融分野では、2007年7月に民間銀行でロシア国内2位のMDM Bankの少数株式を取得した。Otkritieが部分出資するサンクトペテルブルクの商業・投資銀行Bank Petrovskyについても株式25%を保有している。また、モスクワのNomos Bankとは25%の出資に関して交渉を進めている。

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