2010/10/13

ロシア

イケア、ロシアでの新規投資を凍結

この記事の要約

スウェーデンの家具製造販売大手イケアは、ロシアでの事業拡大路線を転換する。7日付けのロシア経済紙『ベドモスチ』が報じたところによると、モスクワ近郊に建設される欧州最大のショッピングモールへの出店など全ての新規投資計画を凍 […]

スウェーデンの家具製造販売大手イケアは、ロシアでの事業拡大路線を転換する。7日付けのロシア経済紙『ベドモスチ』が報じたところによると、モスクワ近郊に建設される欧州最大のショッピングモールへの出店など全ての新規投資計画を凍結し、既存店のてこ入れに注力する方針だ。

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モスクワ州政府は4月、10億米ドルを投資してモスクワ北東のムイチシチ近郊に欧州最大のショッピングモール、「メガ4」を建設する計画を発表。イケアも出店することになっていた。しかし、今月1日にイケア・ロシアの最高経営責任者(CEO)に就任したPer Wendschlag氏は、今後の経営戦略として、新規出店は向こう3~5年は行わず、12カ所の既存店舗に経営資源を集中させる方針を明らかにした。ただ、建設中のサマラとウーファの店舗は開設するとしている。

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イケアのロシア事業を巡っては、サマラ店のオープンが行政手続き上の問題から8回も延期されたほか、今年2月にはサンクトペテルブルクの2カ所のショッピングセンターで起きた発電機の納入をめぐる不正行為に関与したとして、幹部2人が解任されるなどトラブルが相次いでいる。

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