2010/1/13

ポーランド

通信最大手、固定回線網管理を外部委託へ

この記事の要約

ポーランドの通信最大手テレコムニカーツィヤ・ポルスカ(TPSA)は、コスト削減を進めるため、固定回線網の管理を外部に委託する方針を固めたもようだ。6日付の同国有力紙『ジェチポスポリタ』が伝えた。同社が2月に公表する新成長 […]

ポーランドの通信最大手テレコムニカーツィヤ・ポルスカ(TPSA)は、コスト削減を進めるため、固定回線網の管理を外部に委託する方針を固めたもようだ。6日付の同国有力紙『ジェチポスポリタ』が伝えた。同社が2月に公表する新成長戦略に盛り込まれる予定だ。

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TPSAはポーランド固定通信の音声通話で市場シェア8割を誇る。だが、同部門の売上高は後発の格安電話やインターネットなどに浸食され、2009年1-9月で前年同期比12%減の45億ズロチと年々縮小。また音声通話にデータ通信を加えた固定通信全体でも、売り上げはTPSA全体の半分に過ぎない一方、従業員数は社全体の86%に相当する2万8,525人に及ぶ。このため同社は、09~11年の3年間で最大4,900人の希望退職を募るプログラムを進めているが、アウトソーシングの活用でさらに大幅な人員削減を図る。

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『ジェチポスポリタ』紙によると、固定通信網管理の委託先はアルカテル・ルーセントやノキア・シーメンス・ネットワークス、エリクソンなど国際的大手が候補に挙がっている。さらにこれに続き、TPSAは中小企業向けに提供している通信機器についてもアウトソーシングを視野に入れているという。同紙の報道に対し、TPSAはコメントを控えている。(1PLN=32.5JPY)

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