チェコ電力最大手CEZが、同国南部のチェスケー・ブジェヨヴィツェ近郊で大規模な太陽光発電所の整備を進めている。日刊紙『Lidove Noviny』が9日付で伝えたところによると、発電出力は計30メガワットと、既存の国内最大施設に比べて3倍の規模になるという。CEZでは今年末から来年初めの運転開始を見込んでいる。
\同社は昨年末からこの発電所の整備を開始。チェスケー・ブジェヨヴィツェとプラハを結ぶ鉄道線路の近隣地60ヘクタールを太陽光発電パネルで覆う計画で、すでに民間の数社にパネル設置工事を発注したという。CEZはこの事業費用を明らかにしていないが、2020年までに再生可能エネルギー開発に計300億コルナを投資する計画の一環だとしている。
\チェコの太陽光発電は2008年初頭で発電能力が3.4MWに過ぎなかったが、最近になって建設が加速。09年上半期末で80.21MWまで伸びた。同国では、騒音や景観の問題から近隣住民が抵抗しがちな風力発電に比べ、太陽光発電は住民の理解を得やすい様子で、CEZはさらに整備を進めるとしている。(1CZK=5.1JPY)
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