ハンガリー中央統計局が5日発表した2009年12月の鉱工業生産(季節調整済み、速報値)は前年同月比1.4%減だった。減少幅は2008年8月以来最小となったが、ブルームバーグが実施した8人のアナリストによる予測中央値プラス5%を大きく下回った。前月比は5.7%減で、11月の同1.1%減からさらに落ち込み、ハンガリー経済が不況から立ち直っていないことを浮き彫りにした。
\2009年通期の鉱工業生産は前年比17.7%減。12月はすでに発表したポーランド、チェコで前年同月比プラス2%以上を記録、ハンガリーでも大きく生産が伸びたとの観測が高まっていた。政府統計官のSchindele氏はブルームバーグに対し、「ほとんどの輸出産業が急激に落ち込んだ」と述べ、周辺国とは対照的に国内企業は不振だったと明らかにした。
\政府は09年の国内総生産(GDP)が前年比6.7%減少したと予測。10年は0.3%減と減少幅を縮小させ、11年でプラス成長への回復を見込む。
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