ハンガリー銀行最大手OTPバンクのウクライナ子会社JSC OTPバンクは3日、2009年の純損益が4億3,530万フリブナ(3,860万ユーロ)の赤字に転落したと発表した。前年は7,700万フリブナの黒字だった。貸倒引当金が前年比31%増の18億1,000万フリブナに増加したことが収益を圧迫した。
\収入面では、金利収入が前年比67%増の24億9,000万フリブナ、手数料収入が70%増の2億8,600万フリブナにそれぞれ拡大した。融資残高は前年比8%減の290億フリブナ。内訳は法人向けが9%減の133億フリブナ、個人向けが7%減の157億フリブナだった。一方、預金残高は35%増の38億5,000万フリブナに拡大した。
\自己資本比率は17.77%で、中央銀行のウクライナ国立銀行が定める基準の10%を上回った。流動性比率も72.4%と、基準の40%をはるかに超える水準を確保した。
\JSC OTPバンクは09年12月末時点の総資産額が294億フリブナで、ウクライナ7位の規模を持つ。(1UAH=11.2JPY)
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