自動車アルミ部品メーカーの仏サン・ジャン・インダストリーズ(SJI)はクロアチア工場で2本の生産ラインを増設する。新ラインでは仏自動車大手ルノー向けのターボコンプレッサーを製造する予定だ。投資規模は1,100万クナとなる見通し。独経済紙『NfA』がこのほど報じた。
\ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境に近いスラボンスキ・ブロードにあるクロアチア工場は、主に仏自動車メーカーPSAプジョー・シトロエン向けの部品を製造している。同工場の幹部によると、現在は設備の7割が稼働しており、うち4割がPSA向けという。ほかにも仏原子力大手アレバや索道メーカーの仏ポマガルスキに製品を納入している。新たにルノー向けのターボコンプレッサーを製造するため、今回の生産ライン増設で生産能力を20%引き上げる。従業員は138人。3、4月にさらに10人ずつ雇用する予定だ。
\同工場の2009年の売上高は5,800万クナで08年の7,300万クナから約20%減少した。自動車メーカーからの受注減とアルミ価格の下落が響いたという。(1HRK=16.8JPY)
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