ポーランドの主要3商港が大規模な投資を計画している。日刊紙『ジェチポスポリタ(Rzeczpospolita=RZ)』が25日付で伝えた。同国経済は2009年、欧州連合(EU)内で唯一プラス成長を保ったが、商港の貨物取扱量も比較的堅調だった。これを背景に各港では、2015年までに計25億ズロチを投資、港湾施設の近代化を進める。
\『RZ』紙によると、今後数年間でシュチェチン・シフィノウイシチェ(Swinoujscie)が7億ズロチ、グディニアが4億5,000万ズロチを投資。グダンスクは今年だけで3,000万ズロチを投資し、それぞれふ頭や水路の近代化、浚渫(しゅんせつ)工事を実施する。
\民間企業による投資も進んでおり、ドイツ国境に位置するシュチェチン・シフィノウイシチェではドイツ企業が数百万ズロチを投じて新たな荷役施設を設置。グダンスクではオーストリアの投資ファンドがコンテナターミナルを建設したのに続き、ベルギーを拠点とする港湾企業シー・インベストも投資金額4,100万ユーロで新ターミナルの建設に着手する。グディニアはバルクターミナルを民間企業に売却し、売却益を投資資金に充てる考え。同ターミナルにはすでに9社が関心を示しているという。
\バルト海地域では昨年、貨物取扱量が前年比で20~25%減少。ポーランド商港の合計取扱量は7.3%減と落ち込みが軽微で、景気回復とともに今後大きな拡大が見込まれるという。(1PLN=32.2JPY)
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