2010/3/31

ロシア

アルセロール、エブラズから炭鉱買収検討

この記事の要約

鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタルが、ロシア同業エブラズから西シベリアの炭鉱を買収することを検討している。原料炭の自給率を高めるのが狙い。アルセロールのロシア子会社であるノーザン・クズバス(Northern Kuzbas […]

鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタルが、ロシア同業エブラズから西シベリアの炭鉱を買収することを検討している。原料炭の自給率を高めるのが狙い。アルセロールのロシア子会社であるノーザン・クズバス(Northern Kuzbass)のシェミアキン技術責任者が24日、ブルームバーグに明らかにした。

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シェミアキン氏によると、ノーザン・クズバスはエブラズが保有する西シベリアのYerunakovskaya-8、Yubileinayaの各炭鉱についてデューデリジェンス(買収に向けた資産査定)を実施。アルセロールはこの結果をもとに両炭鉱を買収するか近く最終判断を下す予定だ。同社はこのほか、同じく西シベリアにあるウクライナのドネツク鉄鋼グループ傘下のKaragaylinskaya炭鉱に対し、50%の出資を提案している。

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金融大手ウラルシブのアナリスト、ソスノビスキー氏は、取引価格はエブラズの両炭鉱が7億米ドル、ドネツクのKaragaylinskaya炭鉱は1億5,000万ドルと推定している。

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アルセロールは2008年にロシア鉄鋼最大手セベルスタリからシベリアの3つの炭鉱を7億2,000億ドルで買収。2009年は合計190万トンの原料炭を生産した。同社は原料炭や鉄鉱石の価格が高騰していることを受け、原料自給体制の強化を急いでいる。

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