2010/4/21

ポーランド

独Evonik、ポーランドで炭鉱メタン発電所を買収

この記事の要約

化学系複合企業の独Evonikは13日、エネルギー部門(Evonik New Energies)のポーランド子会社SFG Energiaが同国シレジア地方にある炭鉱メタンガス発電所を買収したと発表した。同発電所の発電能力 […]

化学系複合企業の独Evonikは13日、エネルギー部門(Evonik New Energies)のポーランド子会社SFG Energiaが同国シレジア地方にある炭鉱メタンガス発電所を買収したと発表した。同発電所の発電能力は5メガワット(MW)、メガワットに換算した熱生産能力は40MW。近郊にあるBudryk炭鉱のメタンガスと石炭を燃料としており、生産した電力の100%、熱の大半を同炭鉱に供給している。

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SFG Energiaの親会社Evonik New Energiesはドイツ国内と中東欧地域でバイオマスやバイオガス、炭鉱ガス、地熱を燃料とする分散型のエネルギー生産・供給事業を展開している。今回の発電所買収を機に中東欧事業をさらに拡大する計画だ。ポーランドの炭鉱採掘の過程で発生するメタンガスは年約9億立方メートルに上るものの、再利用率は現在20%にとどまっており、炭鉱メタン発電の潜在需要は高いという。

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SFG Energiaは国内の製造企業や自治体に電力と地域熱を供給している。最大の顧客は地元グリヴィツェにある独自動車メーカー、オペルの組み立て工場で、室内暖房と塗装設備向けに地域熱を供給している。

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