2010/4/28

ハンガリー

ハンガリー中銀が10カ月連続利下げ、政策金利5.25%に

この記事の要約

ハンガリー中銀は26日、政策金利を0.25%引き下げて年5.25%にすると決定した。政策金利は1990年以来の最低を更新。利下げは10カ月連続で、この間の利下げ幅は4.25%に達した。\ 中銀は5月に最新のインフレ見通し […]

ハンガリー中銀は26日、政策金利を0.25%引き下げて年5.25%にすると決定した。政策金利は1990年以来の最低を更新。利下げは10カ月連続で、この間の利下げ幅は4.25%に達した。

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中銀は5月に最新のインフレ見通しを発表する予定。燃料価格の上昇などにより、2月の前回発表からインフレ予測も上ぶれするとの見方が強まっている。それでも市場では、「2011年の年間インフレ率予測は3%以下に据え置かれる」(シティバンクGargyan氏)などとして、市場環境に変化がない限り5月も0.25%の利下げが継続すると見込む向きが多い。

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また、今月2回にわたって行われた総選挙で圧勝し、政権交代を間近に控えるフィデス=ハンガリー市民同盟(FIDESZ)は「金融緩和の速度が遅すぎる」と中銀の政策を非難、シモル総裁の辞任を求めている。これに対し、総裁は「任期を全うする」と述べ、辞任を強く否定した。ハンガリーの中銀総裁は、首相が提案し、大統領の了承を受けた場合のみ任期満了前の解任が認められる。

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