2010/5/12

バルト三国

ラトビアGDP、9期ぶり前期比拡大

この記事の要約

ラトビア統計局は10日、今年1-3月期の国内総生産(GDP)が季節調整済み速報値で前期比0.3%拡大したと発表した。製造業や輸出がけん引し、季節調整済み前期比で9期ぶりにプラス成長に復帰した。GDPの前年同期比はマイナス […]

ラトビア統計局は10日、今年1-3月期の国内総生産(GDP)が季節調整済み速報値で前期比0.3%拡大したと発表した。製造業や輸出がけん引し、季節調整済み前期比で9期ぶりにプラス成長に復帰した。GDPの前年同期比はマイナス6.0%。

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ラトビア経済は2009年で前年比18%縮小、欧州連合(EU)内で最大の落ち込み幅を記録した。だが、今年1-3月は鉱業、化学、木材加工を中心に鉱工業生産が前年同期比で7.4%増加し、輸出も14.1%伸びた。

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この発表を受けて同国財務省は「不人気で痛みの伴う緊縮財政策が労働コスト削減につながり、ラトビアの競争力向上に寄与した」と自らの政策を自賛しつつ、「正しい方向に進んでいると示されただけ。完全に経済危機を克服したとは言えない」と述べ、不況から脱却するため従来の政策を継続することが重要だと強調した。

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欧州委は5日に明らかにした春季経済予測で、ラトビアの今年通年の経済成長率を3.5%と予測。一方、バルト3国で銀行最大手のスウェドバンクは同2.5%と、落ち込み幅は軽微にとどまると見込む。

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