2010/5/26

ロシア

カマズ、極東で商用車組み立てへ

この記事の要約

ロシアの商用車大手カマズは19日、極東のハバロフスクに商用車組み立て工場を建設すると発表した。今年10月末までに工場の整備を終え、年200~250台の商用車を生産する。投資額は明らかにしていないが、3年で投資資金を回収で […]

ロシアの商用車大手カマズは19日、極東のハバロフスクに商用車組み立て工場を建設すると発表した。今年10月末までに工場の整備を終え、年200~250台の商用車を生産する。投資額は明らかにしていないが、3年で投資資金を回収できるとしている。

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カマズは、ハバロフスクの同社サービスセンター内に組み立て施設を設置する。生産車種は林業・建設業向けショベルやトレーラーバス、トラックミキサ、恒温トラックなど。同社はこれら特殊車両の極東地方への供給を、これまで主要工場のナベレジュヌィエ・チェルヌィから鉄道輸送していたが輸送コストが高くつくため、コスト削減と納期時間短縮の面で現地生産が有利だと判断した。現地生産の開始で、車台など主要部分は鉄道輸送するものの、代替が利く部品については積極的に現地で調達する方針。日刊紙『コメルサント』によると、同社は中国の部品メーカーから運転台の部品供給を受けることも検討しているという。

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同社はカザフスタン、インド、パキスタン、ベトナムで組み立て工場を運営しているが、国内に設けるのは初めて。極東で自動車組み立て工場を操業させるのは2社目。国内自動車メーカーのソレルスが韓国・双竜(サンヨン)ブランドのオフロード車を年1万台生産する計画で、昨年末にウラジオストク工場を開所した。国内自動車最大手アフトワズも、極東で日産車を生産する計画があると明らかにしたことがあるが、計画は進んでいないもようだ。

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