2010/6/2

ロシア

11年と12年の成長率、4%前後に

この記事の要約

ロシア政府は5月23日、今後2年間の国内総生産(GDP)成長率は4%前後になるとの見通しを示した。今後3年間は世界のコモディティ市場や資本市場で比較的良好な状態が続き、在庫水準が回復、個人消費も活発化するとして、2011 […]

ロシア政府は5月23日、今後2年間の国内総生産(GDP)成長率は4%前後になるとの見通しを示した。今後3年間は世界のコモディティ市場や資本市場で比較的良好な状態が続き、在庫水準が回復、個人消費も活発化するとして、2011年と12年のGDP成長率はそれぞれ3.5~4.2%に達すると予測。鉱工業生産は13年までに年3.3~4.2%伸びると見込んだ。

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一方、ロシア中央銀行のスホフ理事は5月21日、ロイター通信とのインタビューで、中銀が今年の融資成長率予測を従来の15%から5%に下方修正したことを明らかにした。同理事によると、4月の貸し出しは法人向けが前月比0.9%増と、2009年11月以来初めてプラスを記録した。ただ、新規融資需要は依然として低水準にあり、銀行業界の先行きにはなお不安が残ると警戒。今年の融資成長率は「5%という数字が現実的だ」と述べた。なお、最大手銀行ズベルバンクは、今年の貸出成長率を10%と予測している。

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