伊自動車大手フィアットのポーランド子会社は、同国南部のティヒ工場で大型投資を計画していることを理由に、政府に3,940万ズロチの補助金を申請した。ポーランド有力紙『ジェチポスポリタ(Rzeczpospolita)』の報道を認める形で、同子会社がこのほど明らかにした。
\同紙によると、フィアットは子会社ランチアの小型車「イプシロン」の新モデルをティヒ工場で生産するため、新ラインの建設に14億ズロチを投じるという。申請した補助金は投資額の約3%に相当する。
\フィアットはすでに、ティヒ工場で生産している人気小型車「パンダ」の生産を伊南部のポミリアーノ・ダルコ工場に移管する方針を明らかにしている。一部のメディアはティヒ工場の生産縮小を受け数千人が解雇されると報じたが、ポーランド子会社では来年から「イプシロン」の生産開始に向け、人員削減は計画していないとの立場を示している。(1PLN=27.4JPY)
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