ハンガリー中央統計局が6日発表した2010年5月の鉱工業生産（速報値）は前月比5.4％増、前年同月比では13.7％増となり、生産活動が一段と活発化してきたことを示した。1－5月の累計では前年同期を7.3％上回った。
\鉱工業生産は昨年、2005年を下回る水準まで落ち込んだが、今年第1四半期に反転、第2四半期には外需拡大を追い風に回復基調に乗っている。統計局は、世界的な景気回復を背景に輸出が好転したことが、生産拡大の主因と説明している。製造業では雇用を拡大する動きも広がっており、労働市場は早くも回復に向かっている。
\半面、製造業購買担当者指数（PMI）は景況の改善・悪化を判断する分岐点である50を割り込んだ。PMIは一般的に数カ月遅れて生産活動に反映するため、今後、鉱工業生産が再び悪化する可能性もある。
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