2010/7/21

ロシア

メチェル、1-3月で黒字転換

この記事の要約

ロシアの石炭・鉄鋼大手メチェルが15日発表した2010年第1四半期(1-3月)決算は、売上高が前年同期比61%増の19億米ドル、利払い・税・償却前利益(EBITDA)が2.2倍増の2億5,760万米ドルだった。同社の主力 […]

ロシアの石炭・鉄鋼大手メチェルが15日発表した2010年第1四半期(1-3月)決算は、売上高が前年同期比61%増の19億米ドル、利払い・税・償却前利益(EBITDA)が2.2倍増の2億5,760万米ドルだった。同社の主力商品であるコークスの価格上昇と鉄鋼需要の拡大が大幅な増収増益につながった。最終損益も前年同期の6億9,070万米ドルの赤字から8,260万米ドルの黒字に改善した。

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同社は石炭生産高を経済危機前の水準に回復させることを目標に、第1四半期にはエルガ炭田などの開発プロジェクトの推進に注力。今年後半は、サハ共和国のエルギンスコエ炭田で増産を図る。また、総額63億米ドルに上る債務残高のうち、21億米ドルのシンジケートローンを有利な条件で繰り延べ、財務内容の改善につなげる。

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筆頭株主で社長のジュージン氏は「今年後半は、2四半期に220~225米ドルと高値で推移したコークス輸出価格が低下に向かう」として、価格上昇による収益の押し上げ効果は薄れるとみている。

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