2010/7/28

ロシア

ガソリン税を引き上げ

この記事の要約

ロシア政府は18日、輸送税の課税を維持する一方で、ガソリンに対する消費税を引き上げる方針を固めた。現地紙『ベドモスチ』が政府筋の話として伝えた。\ ガソリンの消費税は2011年から13年にかけて1リットル当たり1ルーブル […]

ロシア政府は18日、輸送税の課税を維持する一方で、ガソリンに対する消費税を引き上げる方針を固めた。現地紙『ベドモスチ』が政府筋の話として伝えた。

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ガソリンの消費税は2011年から13年にかけて1リットル当たり1ルーブルずつ引き上げる。財務省の原案では、11年に2ルーブル、12年に1ルーブルそれぞれ引き上げることになっていたが、輸送税を維持する方針となったため、より緩やかな増税が適当と判断した。29日に開催される政府幹部会で正式決定する。

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民間調査会社Kortesのアナリスト、ツルカロフ氏によると、ガソリン1リットル当たりの税額は現行で3~3.5ルーブルとなっており、今後3年間で3ルーブルの引き上げが実施された場合、税負担は倍になる。ある石油会社の関係者は『ベドモスチ』に対し、1ルーブル程度の増税幅であれば、小売価格に転嫁することが可能だが、3ルーブルともなると価格転嫁は難しく、ガソリン需要の減少につながる恐れがあると指摘する。

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