ポーランドの自動車市場調査会社Samarが6日発表した2010年7月の乗用車販売台数は2万4,488台で、前月水準を13.2%下回った。法人向け優遇税制の廃止をにらんだ駆け込み需要で、6月の販売が大きく伸びた反動が出た格好だ。また、夏の休暇シーズンが始まったのも一因となっている。
\前年同月比では0.71%の微減にとどまった。年初からの累計でみると、7月までの販売台数は18万2,793台で前年同期から5.6%減少した。依然として低迷していることは確かだが、下げ幅は縮まってきている。Samarでは、今後も需要が回復し、通期の販売台数が前期並みか、やや増加すると予測する。
\不況と通貨ズロチ安で個人需要が冷え込んでいるのに対し、法人需要は好調だ。ポーランドは来年から商用車タイプの乗用車に対する付加価値税(VAT)の優遇措置を撤廃する。施行時期が当初予定の7月から来年初めにずれこんだため、Samarでは年末に向けて法人需要が継続するとみている。
\1-7月のブランド別販売台数では、シュコダが2万1,051台(前年同期比5.3%減)で首位を守った。以下、フィアット(1万5,544台、22.7%減)、フォルクスワーゲン(1万4,607台、8.5%減)、トヨタ(1万3,901台、22.7%減)、オペル(1万3,274台、5.2%減)と続いた。
\