中東欧経済が回復の兆しを見せ始めた。外需の伸びが経済を活気づけているもようだ。
\スロバキア経済は前年同期比で4.9%成長し、欧州連合(EU)諸国で最大の伸びを記録した。重要な輸出相手国であるドイツの景気回復がけん引したとみられる。チェコも製造業と輸出が貢献し、2.2%のプラスとなった。ポーランドも非公式発表によると3.1%の増加を示し、引き続き堅調だった。ハンガリーは輸出回復が力となり、0.1%と小幅ながらも増加に転じた。
\ルーマニアは前年同期比0.6%減とマイナスにとどまっているが、減少幅は縮まってきている。ブルガリアも後退に転じた2009年初め以来で最小の減少幅となった。
\金融危機のあおりをまともに受けたバルト3国でも、長いトンネルの出口が見えてきた。エストニアはアナリストらの予想を上回る3.5%成長を達成。2008年以来で初めてプラスに転じた。リトアニアは前年同期比1.1%増。ラトビアも前年同期比ではマイナスとなったが、前期比では2期連続の増加となった(表を参照)。
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