2010/8/25

チェコ・スロバキア

スロバキア自動車産業、回復が鮮明に

この記事の要約

金融危機の影響で低迷していたスロバキアの自動車産業に活気が戻りつつある。9日付のオーストリア紙『ディ・プレッセ』によると、同国で操業する有力自動車メーカーの間で、従業員の増員や新工場の建設計画など、生産拡大への動きが活発 […]

金融危機の影響で低迷していたスロバキアの自動車産業に活気が戻りつつある。9日付のオーストリア紙『ディ・プレッセ』によると、同国で操業する有力自動車メーカーの間で、従業員の増員や新工場の建設計画など、生産拡大への動きが活発になっているという。

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スロバキアのブラチスラバに工場を持つ独フォルクスワーゲン(VW)は先ごろ、9月から週7日操業を開始するのに備え、新たに1,000人の従業員を採用する計画を明らかにした。VWはブラチスラバ工場で「トゥアレグ」、ポルシェ「カイエン」などの生産を行っており、2011年からは新型スモールカー「ニュースモールファミリー」の生産を開始する。また、VWのチェコ子会社であるシュコダ自動車も、1,000人の増員を発表している。アッパーミドルクラス車「スパーブ」や小型SUV「イエティ」の販売が好調なためだ。このほか、ジリナに工場を構える韓国の起亜自動車は、1億ユーロを投じて同地にエンジン工場を建設すると発表している。

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スロバキアの自動車生産は、2011年に過去最高だった08年の52万7,000台を上回るとみられている。

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