2010/8/25

ロシア

ロシア小売売上高、7月も引き続き増加

この記事の要約

ロシア連邦統計局は18日、7月の小売売上高が前年同月比で6.6%増加したと発表した。小売売上高が前年同月比で増加したのは7カ月連続で、伸び率は08年11月以来で最大となった。\ 実質賃金が6.8%、可処分所得が5.2%増 […]

ロシア連邦統計局は18日、7月の小売売上高が前年同月比で6.6%増加したと発表した。小売売上高が前年同月比で増加したのは7カ月連続で、伸び率は08年11月以来で最大となった。

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実質賃金が6.8%、可処分所得が5.2%増加したことが、小売売上の伸びに寄与した。干ばつによる食品価格の上昇を見越して、消費者が買いだめに走ったことも一因のようだ。ただ、今後は不作の影響でインフレ率が高まり、購買力の伸びにブレーキがかかると予測されている。

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設備投資は前年同月比で0.8%の伸びにとどまり、ロイター通信のアナリスト予想中央値の6.6%を大きく下回った。前月比では10.7%の大幅減となった。

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現地アナリストらは猛暑と不作の影響で、ロシアの今年の経済成長が従来予想よりも1ポイント程度、鈍るとみている。また、ウニクレディト銀行は18日、今年のインフレ率予想を従来の6.6%から8.3%に、来年についても6.9%から8.2%に引き上げた。

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