ウクライナ国営核燃料会社のYaderne Palivoが、ロシア・イルクーツク州のアルガンスクにある国際ウラン濃縮センター(IUEC)の株式10%を取得する。同社は18日、ロシア原子力公社(ロスアトム)との間で買収契約を取り交わした。諸手続きを経て10月末までに取引が完了する見通しだ。
\IUECは2007年、ロシアとカザフスタンによって設立された。原子力発電の新規導入国を中心に燃料サービスを提供する予定だ。濃縮作業を請け負うことで、核兵器生産に転用できる機微技術の広まりを食い止める狙いがある。IUECはまた、国際原子力機関(IAEA)の監視のもとで低濃縮ウランの備蓄施設「燃料バンク」(備蓄能力:120トン)を設置し、安定供給を確保する計画だ。業務開始は2013年を予定している。
\ウクライナの参加でIUECの出資比率はロシア80%、カザフスタン10%、ウクライナ10%となる。アルメニアもすでに参加を決めており、実現すればロシア保有株のうち10%を取得する見通し。
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