EU統計局ユーロスタットがこのほど発表した6月の製造業受注統計によると、加盟27カ国の新規受注は前年同月比で28.7%増加した。3月以来、4カ月連続で20%を超えた。世界経済の回復を背景に製造業の復調が進んでいる。
\欧州連合(EU)に加盟する中東欧10カ国はいずれも増加を示した。最も伸びが小さかったチェコでも12.3%の二桁成長を達成するなど、好調さが目立つ。ラトビアは61.2%の増加となり中東欧諸国で1位。EU諸国中でもデンマークに次ぎ2位につけた。エストニア(49.2%)、ルーマニア(34.6%)も30%を超える高水準に達した。
\前月比の伸び率では、ルーマニアの5.5%が中東欧諸国で最も大きく、EU全体でもデンマーク、オランダに次ぐ3位となった。ブルガリア(4%)、スロベニア(3%)、エストニア(2.8%)もEU平均(2.4%)を上回った。一方、チェコ(-2.7%)、スロバキア(-1.3%)、リトアニア(-0.6%)では受注が減少した。(表を参照)
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