LG電子は31日、2015年までに総額7,000万米ドルを投資し、ポーランド生産能力を拡大する方針を明らかにした。同国を欧州・北アフリカ事業の橋頭堡と位置付け、重要拠点として育て上げる。LG電子は、2015年までに世界家電市場トップの座につく目標を掲げる。その達成に向けて決定的な意味を持つ欧州事業に拍車がかかりそうだ。
\投資の対象となるのは、ポーランド西部のヴロツワフ工場。まず来年、洗濯機生産ラインを新設する。年産能力は70万台で、投資規模は1,200万ドルに上る。
\また、来年から再来年にかけて2,400万ドルを投じ、既存の冷蔵庫生産ラインを拡張する。これにより、年産能力は現在の30万台から140万台に急増する。
\残る3,400万ドルについては、新工場建設や企業買収などに充てる予定だ。今後、計画を具体化する。
\LG電子は今回の投資について、市場に近いポーランドで製造することで、輸送費カットと納期短縮が実現できると指摘している。
\同社は2006年にヴロツワフ工場の操業を開始した。2012年までに欧州洗濯機市場で10%、ユーロ圏の冷蔵庫市場で10%のシェア達成を目標に掲げる。8月下旬にはヴロツワフ工場の近くに、欧州初のR&Dセンターを設置する計画を発表。市場のニーズに対応した製品改良を実施する方針だ。
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