中国の通信機器製造最大手、華為技術有限公司がハンガリーでの新規雇用を加速する。現地生産の範囲を組立から本格生産へと拡大する方針で、ハンガリー2拠点の強化を図る。MTI通信が3日、現地経済紙『Napi Gazdasag』の報道として伝えた。
\華為は、ハンガリー事業でエルコテックおよび鴻海精密工業(フォックスコン)と提携。エルコテックのコマーロム工場とフォックスコンのペーチ工場を拠点に事業を展開している。両拠点の従業員数を年末までに1,000人に引き上げる。従来は700人を予定していた。
\華為は昨年、コマ―ロムに生産施設、ペーチに物流施設を設け、これまで試験稼働を行ってきた。その結果を受けて、両拠点を欧州の中核拠点として本格稼働させることになったとみられる。華為は1億ユーロ相当の生産設備をハンガリーなど欧州企業から買収する方針だ。また、ハンガリー事業を強化する計画の中で、自社工場の新設も検討している。
\華為は今年6月の時点で、試験稼働が本格稼働に移行した場合のハンガリー売上予測を公表した。それによると、今年は15億米ドル、来年は25億ドル、2012年は35億ドルに急拡大する見通しだ。昨年実績は6,500万ドルだった。
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